以前、事務のおばちゃんに気に入られたことを書きました。
http://ucla-2009.blogspot.com/2009/02/universityid.html
今日はそのときのことを書こうと思う。
じむのおばちゃんは芸術家だけど、
好きな芸術家は王道のアインシュタインとゴッホが好きらしい。
よく見てみれば、いろんな芸術作品の中に
ゴッホの自画像やアインシュタインの写真が張ってある。
ん??
アインシュタインってアーチストですか?
わからないことは好奇心を誘発してくれるので、
喜んで僕はその頭に浮かんだ疑問を質問した。
彼女いわく、
「アーチストは枠を壊すのが仕事。」らしい。
アインシュタインを見てみると、
彼は相対性理論という従来の理論の枠を壊す仕事をしたということだ。
なるほど、彼女の中のアーチストの定義を垣間見ることができた。
この言葉を聞いて、日本人にないものに気がついた。
日本人は日本人同士同じ意味を持っていることが大事だという。
これは常識って言葉が良くそれをあらわしていると思うんだけど、
同じ考えでないとそれは仲間からはじかれることになる。
でも、事務のおばちゃんを見たらどうだ。
彼女は彼女なりの言葉の定義をしているわけだ。
この彼女なりの言葉の定義というのが
人が自分でものを考え抜く上で大切なことで、
それの積み重ねが哲学になるのだと思う。
そして、いろんな哲学を持った人が現れてくるから
いろんな価値観を生むことができる。
これは、多様性を認めざるを得なかったアメリカだからこそ
うまくいっているような気がする。
そうそう、このおばちゃん、
タイ出身らしいけど、タイの高校でおかしいと思うことをおかしいといったりしてたら、
いろんな高校を回らされた挙句、退学になったらしい。
それが理由でアメリカに単身できたという。
そして、アメリカでもアートスクールで退学になったことがあるらしい。
きっと自分に対してまっすぐに生きているんだろうなって思う。
大変な人生だけど、彼女なりの哲学にたどり着いてそうだから
それはそれでいいんだと思う。
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