2009年7月6日月曜日

金融やコンサルが高給な理由

日本は技術立国だという割には
技術系の企業の給料は金融やコンサルタントに比べて芳しくない。
そして、こうなった理由がなんとなくわかった(気がする)。

まず大前提に、アメリカが世界の経済を動かしているという上で
考えた妄想です。

アメリカでは差別がなく自由で平等な国と建前上いってはいるが、
やはり白人が優位に立てるように社会を作ろうとする力があり
そのためには資本主義国で白人がお金を沢山稼げるようにする必要があった。

そこで、白人はお金を沢山稼げる仕事とあまり稼げない仕事を作ることにした。
体を動かせばできる仕事(掃除・配送・飲食など人間の生活に最も必要とされる仕事)より
頭を動かせばできる仕事をするとお金が沢山入ってくるようにした。
その理由は、頭を動かす仕事の方がある程度の教養が必要となるため
経済的な参入障壁を作ることができるからだ。
これによりブルーカラーとホワイトカラーができたのだと思う。

しかし、教養をつければお金を沢山稼げることに気づいた人は
教養を身につけるようにお金を使うようになり、
その参入障壁は意味を成さなくなった。

これでは白人の優位性が損なわれるということで
頭を動かせばできる仕事のうち、
マニュアル化できることはマニュアル化して、
マニュアルのある仕事とマニュアルのない仕事に分けた。
そして、ある程度の教養ではマニュアルのある仕事しかできないようにした。

さらに参入障壁を高くするために、
専門的な知識がないとできない仕事を高給にした。
専門的な知識を得るためには大学を卒業する必要があり
アメリカでは大学で得た学位が職業につく資格の様な意味合いを持たせた。

おそらく、大学を卒業するだけの経済力をもつほとんどが白人になると考えたのだろう。
そして、当時はそれがある程度正しかったのではないだろうか。

しかし、昔発展途上国だった国も徐々に経済的に豊かになり
大学を卒業するだけの経済力を持つようになって来た。
そうすると、設定してあった参入障壁がまた意味を成さなくなる。

そのため、更なる差別化が必要となり
言葉が堪能でないといけないという壁を設けることで
数式である程度会話ができる科学技術から
医学、法律、経済、マネージメントを優遇することにした。
こうなると、言葉の壁を越えない限り、白人が優位に立てる。

しかし、現在アメリカに育った有色人が言葉の壁も越え始めている。
近いうちに、白人以外の人種もある程度言葉の壁を越え始めるのではないだろうか。
そして、この言葉の壁が参入障壁として機能しなくなったとき
どうなるのだろうと思ってしまう。
まぁ、白人以外にとって参入障壁となるものを考えれば
どんな職種が有利になるかわかるのかもしれない。

と、いろいろと書いたけれど、
Googleではマネージャーも技術者もそれぞれの道があって
それぞれの道で同じように昇進していけるらしい。

まぁ、企業の人的資産の効率を考えると、
それぞれ向き不向きがあって当然で、
技術者をやめてマネージャーにならないと昇進できない
というようでは、適材適所なんてできないだろうからね。

2 件のコメント:

numberR さんのコメント...

> Googleではマネージャーも技術者もそれぞれの道があって
> それぞれの道で同じように昇進していけるらしい。

これはいいですね。知りませんでした。

ファッションや芸能関連の業界では、見た目、という、最終手段とも言える壁で白人以外の参入を上手く防げていますね。色々な人種を均等に採用しようとしているディズニーでも、白人っぽい黒人やアジア人が選ばれています。

こればかりは、教養やお金ではどうしようもないでしょうね。

ittadao さんのコメント...

> numberRさん
本当のところどうなのかはわかりませんが、うまいことできているなぁと思います。昔から気づきあげてきた芸術における白人系の美的感覚が有効に生かされているわけですよね。