2009年7月6日月曜日

規格品vs.規格外品

日本が工業製品において世界に優位である理由のひとつに
規格にあった製品をかなりの高確率で生産することのできる技術
というのがあげられるのは間違いないだろう。

歩留まりを6シグマにするとかいう考え方があるけど、
100万個のうち不良品は3.4個に抑える
というものだから、どれだけすごいかということがわかる。

ほんと対したもんだと思う。

この考えは日本の社会に浸透していて
それは人という対象にも適応される。
日本でよいとされるルールやものさし(規格)に合うように
教育をして、全体としての底が高い位置に来るようにする。

ただ、日本の規格に合わない人は
おかしい、常識がないとされる。

その結果、日本の規格に合わない人は、
本当は力を持っていたとしても埋もれてしまうか、
日本にいられなくなり外に新天地を求めるという選択を強いられる。

僕はLAにきてすごいなぁと思う人に沢山であった。
そういう人たちにどうしてアメリカに来たのかと聞くと
日本では生きられないからアメリカに来たと
半分冗談で答えてくれた。

アメリカは全うであったり刺激的なことをきちんとアピールできれば
認めてもらえ、いろんな人たちが力を貸してくれる。
つまり、規格に合わないようなオリジナリティや個性が重要視される。
そのため、規格に合わないオリジナリティや個性が沢山あるから
時代を切り開くアイデアが生まれやすい。

もちろん、その一方で規格外の強い個性がない人たちは、
活躍の場を見出せず埋もれてしまうことになる。

日本では個性を認める教育とか答えのない問題に取り組む教育とか
いろいろやっているが、
ルールに疑問を抱いたりものさしでは計れない人を育てているんだと思う。
それって今の日本のよさを作っている根底にあるものと相反するものである気がする。

何かを得れば何かを失うという至極当然のことを念頭に
どうバランスをとっていくかが重要なんだと思う。

金融やコンサルが高給な理由

日本は技術立国だという割には
技術系の企業の給料は金融やコンサルタントに比べて芳しくない。
そして、こうなった理由がなんとなくわかった(気がする)。

まず大前提に、アメリカが世界の経済を動かしているという上で
考えた妄想です。

アメリカでは差別がなく自由で平等な国と建前上いってはいるが、
やはり白人が優位に立てるように社会を作ろうとする力があり
そのためには資本主義国で白人がお金を沢山稼げるようにする必要があった。

そこで、白人はお金を沢山稼げる仕事とあまり稼げない仕事を作ることにした。
体を動かせばできる仕事(掃除・配送・飲食など人間の生活に最も必要とされる仕事)より
頭を動かせばできる仕事をするとお金が沢山入ってくるようにした。
その理由は、頭を動かす仕事の方がある程度の教養が必要となるため
経済的な参入障壁を作ることができるからだ。
これによりブルーカラーとホワイトカラーができたのだと思う。

しかし、教養をつければお金を沢山稼げることに気づいた人は
教養を身につけるようにお金を使うようになり、
その参入障壁は意味を成さなくなった。

これでは白人の優位性が損なわれるということで
頭を動かせばできる仕事のうち、
マニュアル化できることはマニュアル化して、
マニュアルのある仕事とマニュアルのない仕事に分けた。
そして、ある程度の教養ではマニュアルのある仕事しかできないようにした。

さらに参入障壁を高くするために、
専門的な知識がないとできない仕事を高給にした。
専門的な知識を得るためには大学を卒業する必要があり
アメリカでは大学で得た学位が職業につく資格の様な意味合いを持たせた。

おそらく、大学を卒業するだけの経済力をもつほとんどが白人になると考えたのだろう。
そして、当時はそれがある程度正しかったのではないだろうか。

しかし、昔発展途上国だった国も徐々に経済的に豊かになり
大学を卒業するだけの経済力を持つようになって来た。
そうすると、設定してあった参入障壁がまた意味を成さなくなる。

そのため、更なる差別化が必要となり
言葉が堪能でないといけないという壁を設けることで
数式である程度会話ができる科学技術から
医学、法律、経済、マネージメントを優遇することにした。
こうなると、言葉の壁を越えない限り、白人が優位に立てる。

しかし、現在アメリカに育った有色人が言葉の壁も越え始めている。
近いうちに、白人以外の人種もある程度言葉の壁を越え始めるのではないだろうか。
そして、この言葉の壁が参入障壁として機能しなくなったとき
どうなるのだろうと思ってしまう。
まぁ、白人以外にとって参入障壁となるものを考えれば
どんな職種が有利になるかわかるのかもしれない。

と、いろいろと書いたけれど、
Googleではマネージャーも技術者もそれぞれの道があって
それぞれの道で同じように昇進していけるらしい。

まぁ、企業の人的資産の効率を考えると、
それぞれ向き不向きがあって当然で、
技術者をやめてマネージャーにならないと昇進できない
というようでは、適材適所なんてできないだろうからね。

帰国まであと一週間

タイトルどおり帰国まで後ちょうど1週間となりました。

アパートの退去手続きや
電気・ガス・電話・インターネットの解約手続きなども済みました。
送別会もしてもらったし
あとは、パッキングと滞在中に購入したものをいろんな人にあげるということが残っています。

今日、結構仲良くした韓国人の友達に
ほしいものあったらあげるよーといっていろいろあげました。
でも、まだ残っているなぁということで、
明日からもいろんな人に声をかけようと思っています。

なにせ、半年しか使わずにすてるというのは
もったいないですからねぇ。

ここを見ている人で何があるか見てみたいという人は
遠慮なくいってくださいね。
ほしいものがあれば、あげますので。
(といっても、半年とわかっていたのでたいしたものは買っていません)

さて、後やることといえば
残りの時間で研究の詰めをすることと
日本に帰ってからの仕事をすぐに始められるようにすること
の二つが残っています。

それさえしてしまえば、後はのんびり生活できるかなと。
といっても、結構ぎりぎりな感じですが。
ま、なるようになるでしょう。