2009年5月2日土曜日

Natureはやっぱり難しい。

博士課程の間にやった研究を最近ようやくまとめて
満を持してNatureに投稿しました。

今までいろんな人から早くNatureに出しなよといわれたり、
研究内容はNatureに何本も通している人からお墨付きをもらっていたし、
文章も日本人先生たちが素晴らしい文章というところまで出来上がっていたし、
研究の穴もほとんどなくすことができたりしたので、
結構いけるんじゃないかなと思っていました。

で、カバーレターもしっかり書いて投稿したところ、
Editor Reviewも通過しませんでした。
そこで、また推敲してScienceに投稿したのですが、
やっぱりEditor Reviewを通過しませんでした。

Editor Reviewがある意味一番大変なので
仕方ないっちゃ、仕方ないんですけど ・・・。
これはやっぱりアピールの仕方の問題なんだろうなって思いました。
世の中の流れとか世の中でどんなに役に立つとか
そういうところが大事なんだと思います。

売れてなんぼの商用誌ではそこが一番重要ですからね。

それから、今回の投稿は理論的説明もちょっと専門的過ぎるのかもしれません。
僕が読んでもわからない部分もあるので、Editorもそこでうーんって思うのかもしれません。
ただ、共同研究者はできるだけわかりやすく書いたっていうので、
そこは譲れないと思いますが。

でも、今のじゃだめだって言うことですね。
もともとは、だめでもともとNatureにトライしてみて、
その過程をしっかり勉強するというスタンスだったので。
今回はいい収穫だったと思います。

次Natureにチャレンジするときはその辺を加味したいと思います。

さて、このままNature姉妹しに突入するとします。
そっちは多少は専門的なのもOKでしょうから。

P.S.
今、ちょうどNatureとかScienceについて真剣に考えれているので
アドバイスとかあればお願いします。

キャンパスは撮影現場


今日、オフィスで研究データの整理をしてたら、
同室のスペイン人がコーヒーショップのところで
映画撮影しているよーって言ってました。

Xファイルのモルダーがコーヒーを飲む場所のテーブルを駆け抜けて
人を抑えるというシーンを撮っているとのこと。
そんな学生の日常生活の一部で撮影とはさすがLA、映画の都。

UCLAでは映画の撮影をするのはあるというのは良く聞いていたので
帰るまでにぜひ見ておこうと思って、
オフィスを離れてみてきました。

僕が行ったときには、次のアクションへ向けての準備ということで
そういう面白そうなことはしていませんでした。

でも、映画を撮るときの雰囲気とか、
どういう風にしているかとかいろいろ見れて面白かったです。
周りに好きなときにご飯や飲み物を置いてあって、
休憩テントがあって、
人の流れを整理する人やセキュリティの人がいたりと・・・。

面白いなぁと思いました。

ちなみに、何の撮影かというと
Californicationというテレビドラマだったようです。
http://www.tv.com/californication/show/68749/summary.html

たった1コマのために多くのものが必要なんだなと思いました。

日付変更線

日本の経済って、
アメリカの経済の動きにあわせているというか
アメリカの経済の動きを見て同じように動いています。

まぁ、日本はアメリカの支配下なので
仕方ない部分はあるのかもしれないですけど、
アメリカにいるとすごく変な感じがします。

何が変かというと、
日本はアメリカのほぼ1日先に時間をすごしているのに、
先にいるはずの日本がアメリカを見て
後を追いかけているんですね。

先にいるのに、後を追いかける。

地球が丸いとか日付変更線が太平洋にあるっていうことを考えれば
何もおかしくないんですけど、
僕の感覚的におかしいんです。

僕としては、ある意味アメリカが世界の先端を走っているというんだったら、
日付変更線を大西洋に配置してしまえばいいんじゃないかなと思うんですね。
ま、めちゃくちゃなこといっていますが、
結構そうなったらいいなって思います。

前にいる人は常に追いかけられるっていうのが
世の中の常ですから。

2009年5月1日金曜日

ラスベガスにお金は集まる


話はどんどん前後しますが、
嫁さんと一緒にラスベガスに飛行機でいってきました。
というのも、一時帰国までに車の免許を取れなかったので
車で移動するのをあきらめたからです。

LAを日が沈むくらいに飛び立ち、
飛んでいる間に日は完全に沈んでしまいました。
日が沈むと、あたりは真っ暗になりました。
何せ砂漠ですからね。

でも、ところどころに明かりが集まった場所がありました。
ぽつんぽつんと。
(写真参照)


きっと小さな町が点在しているんでしょうが、
昔はオアシスだったんだろうなと思いました。
そして、そろそろ到着だって言うころになると、
前方に巨大な光の塊が見えたのです。

はい、それがラスベガスです。

空から見ると、
お金が集まる場所っていう感じがして
すごく感動的でした。

車で行くのとはまた感じがまったく違うので
良かったら一度行かれることをお勧めします。

UCLAにみる階級社会

以前、僕は自分のオフィスをもらったって書きましたが、
それは建物が新しくまだ人がきていなかったからのようです。
今はポスドク部屋の一角にデスクをもらい4人1部屋の生活をしています。

さて、UCLAは日本の大学と違って
研究室というものがないのかもしれません。
いってみるならば、何かを研究しているグループというだけで
特に研究室のような○○先生の学生の居室というものはないです。

ただ、学生が一堂に会して席をもらえる部屋があります。
キュービックルームといって写真のようなパーティションで区切られたデスクをもらい、
そこでいろんな研究グループの人たちが共同利用しています。

なので、がやがやと騒がしかったり
ご飯のにおいがきつかったり、
寝ている人がいたり、
動画を見ている人がいたり、
勉強している人がいたりと、
ほんと人それぞれな感じで使っています。

そして、もらったスペースは自由に使ってよく、
ごみだめのようになっている人や
写真のように比較的整理整頓のできている人など
性格がでています。

そんなキュービックの脇にポスドク部屋はあります。
うるさいときや人がいないときは扉を閉めてしまいますが、
基本的には扉は開いています。
そして、学生がポスドクにアクセスしやすくなっているわけです。

先生も誰かに空いたいってなると
キュービックルームに行けば全員の座席があるわけなので
すごく便利そうです。

もちろん、上に書いたようにいい面もあれば悪い面もあります。
ただ、最近の日本に欠けている横のつながりが
ものすごく広く強くなるような気がしてならないので、
多少こういう機会を日本にも輸入するといいなと思っている限りです。

あ、タイトルとだいぶ内容がずれてしまいました。

どの変が階級社会かというと、
学位なしはたこ部屋
学位をとると4人部屋
ファカルティになると専用部屋
という風に、どんどんグレードが上がるというところです。

目に見えて変わっていくと、
扱いも変わるというものです。

学歴社会ではこういうの大事なのかもしれませんね。

研究室の金銭感覚

そういえば、UCLAと日本の大学で違うことを
また見つけました。

それは、実験装置の利用について。
よく、日本は個人の研究室で装置を持っているけど
アメリカは装置をみんなで購入してシェアするということが
いわれています。

それはもちろんそうです。

それ以外に見つけたのは
実験装置を使うことに対する金銭感覚です。

日本の大学では実験装置は
予約して、使っておしまいです。
お金のことなんかまったく気にせずに
使いたいように使えます。

一方、UCLAでは実験装置は予約するほかに
使った後で使用記録シートの提出が必要です。

内容は
名前、日付、学部、電話番号、指導教官、使用時間、消耗品の利用、サイン
といった感じです。
使用時間と消耗品の利用の横には単位あたりの値段が書いてあり、
実際の使用に対してどの程度課金されるかということがわかります。

こういうのって、実験装置を真剣に使うようになるためには
必要なのかもしれません。

日本にいるときは無制限に使えるって感じで
お金のことはまったく気にせずだらだら使っていたような気がします。
一度に並列でいくつかの装置を使って、
一つ使っている間は他の装置待機という状況も良くありました。

まぁ、それにはそれでかなり自由に研究ができるという利点もあるのですが、
どうも気持ち的には働いているという感覚がなかったような気がします。
こっちにいる人は学生でも、
多少の給料もらっているし、実験するために必要な費用をしっていますから、
無駄遣いしないでおこうという気持ちが強いと思います。

どちらにもいい点があり悪い点があるわけですが、
どうにかしていいとこ取りをしたいものです。

2009年4月28日火曜日

大学発ベンチャー

少し前に日本から西海岸の大学の視察に来ていた人と話したり
一緒にUCLAのえらいさんの話を聞いたりした。

UCLAのえらいさんの話は、
UCLAに最近できた研究施設の話だったのですが、
その成り立ち、お金の集め方、アウトプットの仕方などなどでした。
まぁ、経営側のお話というやつです。

で、最近UCLAもベンチャー企業を排出しようという流れがあるらしく、
いくつかうまくいっているベンチャー企業もあるようです。

例えば、注射に関するベンチャー企業があります。。
注射で体に入れる薬って糖とかたんぱく質といった有機系物質であることが多いです。
それに対して、体の中は水と同じイオン性の液体で満たされています。

有機系物質は油に溶けますが、
イオン性の液体の中ではかたまってしまうんですね。
そうすると、薬が体の中で満遍なく分散せず、
塊の状態になってしまうわけです。

これでは薬の効き目が少ないということで、
薬の中に金属ナノ粒子を導入することで体の中でうまく分散するようにしたというものです。
これだけで、薬の効き目が飛躍的に向上したというからすごいことです。

この方法を売りにして、世界中の注射にインパクトを与えたというベンチャー企業です。

いろいろあるようですが、
まだまだその数はスタンフォードやUCBに比べると小さいとのことでした。

それを聞いていて、僕はアメリカにはエンジェルがいるからうまくいくんだろうって思って
大学発ベンチャー企業のお金の集め方についてえらいさんに聞いてみました。

すると、アメリカではエンジェルに限らずいろんなところに資金援助する人や団体があるようです。
それよりも面白かったのは、アメリカでのベンチャー企業への投資の仕方です。

アメリカでは将来うまくいくかもしれないモデルにはとりあえず全部お金を入れるというのです。
結局どれがうまくいくかなんて誰にもわからないんだから、
そのうち10%が生き残って大きなビジネスに化ければ、それでいいとのことです。
だから、そのような可能性を持つ芽(研究)を持つ大学に
企業はすすんでお金を入れてくれるとのことでした。

こういう考え方にハイリスクハイリターンの投資ができるという精神があるんでしょうね。

あと、寄付は人の名誉のため名前をつけれることにしたら
寄付は一気に増えるといっていました。
そういう点では、UCLAはUCBに比べてやり方が下手らしい。
僕はUCBにいったことがないのでわからないけど。

で、えらいさんは、
「寄付を増やすには、お金を持っている人にそんなにお金をもってどうするの
 死んだら子供にあげてもあまるでしょ。
 それなら、役に立つことにお金を使って、さらに自分の名前世界に残そうよ。」
といえばいいよと教えてくれた。

日本ではありえないですよね。

というわけで、
UCLAからは年間15社くらいのベンチャー企業ができて、
そのうち10%が大きく成長しているようだ。

そして、その大きく成長した企業からUCLAは寄付を受けるという循環を
作り上げているところのようです。

日本では大学発ベンチャーはどんどん下火になっているような気がします。
一過性の流行で政策を決めるのはやめないといけないと思います。

初めての予算申請

最近、書いていた申請書が大体仕上がりました。
博士課程を卒業するときから温めてきた研究テーマについてです。

僕が今までやってきた研究は
透過型電子顕微鏡という超高級実験装置を使わないとできないことで
世の中にそれなりにインパクトのある仕事ができたと思います。

いろんな人から面白いということで質問攻めにあうという経験や
研究がうまくいったときの達成感など他では味わえないことを経験できました。
正直なところ、このまま続けていても面白い研究だと思います。

でも、いつまでもそんな超高級実験装置にしがみついていては
独立することができません。

ということで、新しい研究テーマを考えていました。
この研究テーマは今まで誰も考えなかった方法で今問題になっていることを解決しようというものです。
周りの人に意見を聞いてみても
「面白いね。ぜひやってみたいね。」とか「そんなやり方があったなんて眼から鱗だ」
という感じのことをいってもらっています。

といっても、今話している内容も僕の構想の中のごくごく一部で
それを足がかりにどんどん研究を広げていこうと企んでいるわけですが・・・。

で、申請書を書いていて思ったのは
頭の中でしっかり考えていても
いざ文書化するとなるといろいろと抜けていることが目に付いてくるということです。
きっと、実際に実験するとなるともっと問題がでて来るんだと思います。

だから、申請慣れしている人は
申請前にめどをつけておいて、
研究方法の問題点を具体的に列挙したり、
具体的な記述をしたりするんだなって思いました。

といっても、今回は第一歩を踏み出すための申請書。
今までの蓄積をすてて異分野に乗り込むため
経験値はほぼゼロという状況でいい経験だなぁと思います。

今回は初めの助走をつけるという意味で
比較的簡単に通りそうで小額でスタートアップ支援という感じの
失敗しても「いい経験だったね」とまだ言ってもらえそうな予算に
申し込むことにしています。

比較的簡単といっても10%くらいしか通らないので油断はなりませんが、
マンネリ化していないとれとれぴちぴち研究なので理解してもらえれば通るはず!

さー、学生を卒業して、
人生の第二ラウンドの幕開けといきましょうか。

エネルギーが熱い。

今朝、研究室に行くと、
豚インフルエンザが広がっているSan Diegoにいっているはずの
教授がオフィスにいたのでちょろちょろ話をしてきた。

5月8日のミーティングではエネルギー省?のグランドチャレンジに対する基本方針みたいなものを
参加者それぞれが各分野のレポートを要約したものを持ち寄って話をしようって言うものになっている。

でも、そのレポートって言うのが一分野1000ページだったりするわけで
ちょっと多すぎないかなっていう話をしたところ、
今のアメリカのエネルギー分野についての必要性を説いた後で、
大枠がわかればいいだけだから、別に細かく読み込む必要はないということだった。
それでも大変だと思うけど、ストーリーを抽出するのであれば
何とかなるかもしれないなと思った。

どうやらアメリカは資源の枯渇や環境問題というものに対して
それなりに本気で取り組もうとしているらしく、
これはチャンスなんだよっていう話だった。
僕も従来の物性よりの研究から環境エネルギー系にちょうど乗り換えようとしているところなので
これはいい機会かもしれない。

で、教授と話していてでも電気自動車の話をした。
というのも、数年前にはカリフォルニアで電気自動車が走っていたけど
今はその姿をすっかり消しているというDVDをこの週末見たからだ。
そうすると、教授もそのDVDを見ていたらしく、
しばらくの間、そういった権力の話についてしていた。

うちの教授研究ばっかりしているかと思ったら、
そういうこともしっかり勉強しているんだなって思った。
てか、アメリカにいる人は結構そういうの知っているのかなぁ。

日本では裏で糸を引く人についての情報が少ないけど、
アメリカは玉石混交ではあるけど、そういう情報がある。
やっぱり、いろんな思想が許される国だからいろいろあるんだろうなと思う。

P.S.
手の指を閉じた状態で指の付け根があいている人は
お金が貯まらないと教授に言われた。
僕も教授も同じように付け根があいていたので
両手を合わせて、これで穴がなくなったよといっておいた。

2009年4月27日月曜日

こうなっていたのか!!

これなんだかわかりますか?
大体の人はわかるかもしれませんが、
一応載せてみました。

やしの木の幹です。

やしの木はまっすぐな幹の先っぽに葉っぱが生い茂っているイメージですよね。
でも、この写真を見てください。
幹の表面には枝というか葉っぱの根元といいうかを
切断した後が沢山あるではないですか。

ということは、葉っぱとかを刈り取ることで
幹がまっすぐあるように見えるんですね。
本当は先っぽ同様木全体に葉っぱが生い茂っていたんじゃないのかなと思います。

でも、どんなイメージを見てもやしの木は
幹がまっすぐ伸びていて先っぽに葉っぱがついています。
自然とこういう風になるんでしょうか?

不思議です。
誰かわかる人がいたら教えてください。

何でもできるようになりたい?

アメリカに来る前と来てからの情報を総合すると、
アメリカの人は何事も分けて考える癖があるような気がする。

例えば、すごく勉強ができる人がいても
「あいつはすごいね。でも、運動では僕のほうがすごいよ。」
という風になる。
日本人だと、勉強とか運動ができるってだけで、
人格まですごいとか考えてしまう人が多い。

例えば、通勤に一駅歩くことにしているという風な日本人は
通勤に運動というものをくっつけている。
アメリカの人だと、通勤は車とかバスで行って、
運動はジムにいくという風になる。

例えば、教育をする教授もいれば、研究をする教授もいるというのがアメリカで、
教育も研究もするのが日本。

・・・・
数えだしたら、沢山あるけど、
とにかくアメリカはやることの目的はシンプルにひとつに絞っている。
一方、日本は一粒で二度おいしい的なやり方をとる。

これって、アメリカは集中することが得意で、
日本は並行することが得意ということかもしれない。

どっちがいいということではないけど、
自分が得意な点を認識しておくということは
他人と比較するときに役立つと思う。

P.S.
日本人の並行することがいきすぎたのが、
何でもできる人になりたい。とか何でもできるドラえもんがほしいってなるんだと思う。
その理想に近い人って器用貧乏って呼ばれますよね。
自分の強みひとつでいいから作ったほうがいいと思います。

個性を伸ばす教育

今朝、日本にいる友達から電話があって話していたら、
なるほどと思ったことがあった。

よく言われていることかもしれないけど、
考える力をつけるために、
答えのない問題というものを出題している教育機関があるらしい。

確かに、僕らが受けてきた勉強というのは
受験のための答えがひとつに決まった問題で
そこには数種類のアプローチがあったとしてもゴールはひとつだった。
でも、この答えのない問題というのは
アプローチは無数にあるし、ゴールも無数にある。
どのアプローチもゴールも決して間違いではない。

この教育ってこの前日本から視察に来ていた人が
「日本人に決定的にかけるのはプレゼン能力だと思う。」といっていた問題を
確実に打開することができるようになると思う。

なぜか。

それは、答えがないということは
逆に言うとどのように考えてもいいのである。
ただ、それをいかに周りの人にわかってもらうかということが重要になってくる。
そして、今までの押しなべて等しく教育しようというところから、
間違いなく個性を芽生えさせる教育になる。
すごくいいなと思った。

こういうことを繰り返せば、
自分をプレゼンする能力が長けてくるだろうから、
視察にきていた人の問題点を見事に解消する。

ただ、これは今までのみんな同じようにしないといけないとか
空気を読めよとかそういった考えに対峙する考えだと思う。
果たして、日本という土壌でそれが認められるのか少し不安ではある。
出るくいは打つから出るくいを育てる社会になるんだろうか。

P.S.
僕は妄想するのが好きなので
どうでもいいことをあーだこーだ考えてきたような気がする。
それが、僕を個性的だって言わしめているのかもしれない。
僕は普通だと思っているんだけどね。

2009年4月26日日曜日

日本が誇る100円ショップ。

日本には100円ショップや99円ショップがあるおかげで
かなり便利にいろんなものを買える。

それが有名になって外国人のツアーでは
100円ショップもひとつの観光名所になっているというから
すごいなーと思っていた。

ある意味、日本の専売特許と思っていた。

嫁さんがこっちに来ていた期間は
バスで移動していたのだけど、
バスを間違ったところで降りてしまったことがあった。

次来たバスに乗るにも小銭がないということで、
さて困ったなと思っていると、
なんと近くに99セントショップがあるではありませんか!!

日本の100円ショップと比較するためにも
これは入りますということで入ってみた。

すると、なんと日本の100円ショップがかすんで見えるほどの品揃え。
99セントショップの近くに住んだら
99セントとショップだけで生活できるんじゃないかというくらいです。
スーパーにまけず劣らずなんですね。

しかも、品質も日本よりもずっといいような気がしました。
日本にはプラスチック製品がほとんどだけど、
アメリカではガラス製品とか、多少見栄えのするものも置いてあった。
しかも、カップヌードルが39セントと日本より断然割安で買えたのです。

日本が世界に誇る100円ショップ。
これじゃかすんでしまいます。
あんまり誇れなくなっているのかもしれません。
観光名所であり続けるためには、なんらかの変革が必要ですね。

P.S.
陳列棚(商品が入っている)をいすにして話している親子を見て、
こういうのがこの人たちの当たり前なんだなと思った。

そうしたら、いろんな人がいて当然かなと。

休日でも研究しているポスドク

ということで、休日も働くことにした。
(といっても、必ずいくわけではなくほどほどに)
http://ucla-2009.blogspot.com/2009/04/blog-post_26.html

アメリカはメリハリがしっかりしているだろうから
ポスドクはおろか学生もほとんど来ていないだろうと思ったら、
平日の3割くらいの人は来ていた。

学生たちは何をしているのかわからないけど、
同室のポスドクは論文を書いていた。

これは意外だなーって思ったので
いつも土日も来ているの?
とたずねると、
必要があるときは来るよ
といわれた。

でも話をしていると、
どうも大体土日は出勤しているらしい。
ハードワークだねというと、そんな風にいわないでくれ。
教授になるのは大変だからねということだ。

で、やっぱり日本人は良く働くというイメージがあるらしい。
日本人は土日祝日関係なく深夜までいることは普通なんじゃないの?といわれた。
日本は世界一の製品を沢山作っているのは
やっぱりその働き振りがあるからだよねー。と日本人をほめてくれていた。

でも、僕はこっちに来てから深夜はおろか晩御飯を家で食べるために
19~22時には研究室を出ている。
他の研究室は今でもそんな感じじゃないかなと思うけど
僕はそういう風にはしていないよといっておいた。

僕は日本人のイメージを変えているのかもしれない。
それも一部の日本人の真実ということで
それはそれでありだろう。

ま、家に帰ったら帰ったで
やることはたんまりあるので、
まったく仕事をしていないかというとそうでもないけど。
(たぶん車があったら仕事してないだろうなと思う。
 ある意味車がなくてよかったと思う。)

どのように時間を使うと、
効率よく研究の時間も生活の時間も作れるのか
その辺をうまくコントロールしないとなと思う。

休暇をとるために休日も働く

LA生活も残り10週間となった。

思うように実験設備を使わせてもらえないので
なかなか実験はやりたいようにはできないけど、
UCLAの研究室としては、どこまで僕ができるかわからないので
正規のトレーニングをしっかり積んでくれないと使わせないというスタンスだ。
そりゃ、ごもっとも。

でも、問題はなかなかトレーニングをしてくれる人が
時間を割いてくれないことにある。

トレーニングを思うようにさせてくれるなら
どんどん押しかけるのだが、
前半は授業を持っているから週に一回しかトレーニングできないといわれて
結局前半すべてをかけて旧型のTEMのトレーニングを終えた。

そして、そのTEMのトレーニングが終わったら
最新型のTEMのトレーニングが始まるはずだったのだが、
その前にちょっと新型のTEMのトレーニングを30時間受けなければ
最新型のトレーニングはできないということになった。

うーん・・・。

この30時間1週間でこなせればいいんだけど
どうやらそう一筋縄ではいかなさそう。

第1回目のトレーニングは別の用事が重なっていけなかったのだが、
第2回目のトレーニングを聞くと少し休暇をとるから当分先になるといわれる始末。
だから、いつになったらトレーニングを開始できるのかわからない状態。
このままじゃ、帰る直前でちょっと新型のライセンスをとって、
最新型は使わずに帰る羽目になるかも。

最新型が使いたくてここに着たのに、
このままじゃ、何をしにきたのかわからなくなってしまう。

で、そんな矢先、
イエローストーン国立公園とグランドティトン国立公園に
一週間くらいいけるチャンスが出てきた。

グランドティトンは日本にいるときからいきたいなーと思っていた場所で
アメリカにあるということだけ知っていて、どこにあるかすら知らなかった。
でも、死ぬまでに一度はいきたいと思っていたので
このチャンス逃してはならぬという感じです。

でも、研究をしに留学しに来たのだから
残り10週間の中の1週間と考えると
研究をした方がいいような気もする。

ということで、結構悩んでいる。

研究をした方がいいというのは時間がないというところから来ているので、
今日休日だけど研究室に行って、できることをやってきた。
今使えるTEMは取得した写真を自分で現像しないといけないから
2~3時間観察をした後、1日フィルムの乾燥のために待たないといけない。
だから、今実験をできるのは1日2~3時間で、
そのほかの時間は解析や日本での作業、英語の授業などに使っている。

そんな状況なので、1日の仕事時間を増やすよりは
使用する日数のほうが重要なので、
休日も研究室に行って実験すれば
グランドティトンに行く時間を捻出できるかもしれない。

さー、やる気が出てきたぞ。
明日も実験だ!