2009年4月28日火曜日

初めての予算申請

最近、書いていた申請書が大体仕上がりました。
博士課程を卒業するときから温めてきた研究テーマについてです。

僕が今までやってきた研究は
透過型電子顕微鏡という超高級実験装置を使わないとできないことで
世の中にそれなりにインパクトのある仕事ができたと思います。

いろんな人から面白いということで質問攻めにあうという経験や
研究がうまくいったときの達成感など他では味わえないことを経験できました。
正直なところ、このまま続けていても面白い研究だと思います。

でも、いつまでもそんな超高級実験装置にしがみついていては
独立することができません。

ということで、新しい研究テーマを考えていました。
この研究テーマは今まで誰も考えなかった方法で今問題になっていることを解決しようというものです。
周りの人に意見を聞いてみても
「面白いね。ぜひやってみたいね。」とか「そんなやり方があったなんて眼から鱗だ」
という感じのことをいってもらっています。

といっても、今話している内容も僕の構想の中のごくごく一部で
それを足がかりにどんどん研究を広げていこうと企んでいるわけですが・・・。

で、申請書を書いていて思ったのは
頭の中でしっかり考えていても
いざ文書化するとなるといろいろと抜けていることが目に付いてくるということです。
きっと、実際に実験するとなるともっと問題がでて来るんだと思います。

だから、申請慣れしている人は
申請前にめどをつけておいて、
研究方法の問題点を具体的に列挙したり、
具体的な記述をしたりするんだなって思いました。

といっても、今回は第一歩を踏み出すための申請書。
今までの蓄積をすてて異分野に乗り込むため
経験値はほぼゼロという状況でいい経験だなぁと思います。

今回は初めの助走をつけるという意味で
比較的簡単に通りそうで小額でスタートアップ支援という感じの
失敗しても「いい経験だったね」とまだ言ってもらえそうな予算に
申し込むことにしています。

比較的簡単といっても10%くらいしか通らないので油断はなりませんが、
マンネリ化していないとれとれぴちぴち研究なので理解してもらえれば通るはず!

さー、学生を卒業して、
人生の第二ラウンドの幕開けといきましょうか。

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