2009年3月23日月曜日

日本の研究とアメリカの研究

さて、アメリカに来て研究をしているわけですが、
最近アメリカの研究と日本の研究の違いを少しずつ理解してきました。


何が違うかというと日本の研究に比べ
アメリカの研究はかなり実用を意識した研究であることが多いです。
(もちろん日本でも新しいデバイス作りをしたりしますが、
 それはマイナーチェンジという感じがします。)


アメリカの研究は資本主義の上での研究なので
研究が投下した資本以上の価値を生み出す必要があります。
http://ucla-2009.blogspot.com/2009/01/blog-post_7889.html


これだけだと別に大きな成果を出せばいいということになりますが、
アメリカの場合資金の出所が投資家であったり企業であったり軍であったりと
かなりきちんとしたリターンを求めるところからお金が出てきます。


このお金を取得するためには何が必要かというと
リターンが必要なんですね。


つまり、研究ができた暁にはどういういいことができるかが重要になるわけです。
どういういいことができるかがわからないと
それがビジネスになるかとか兵力増強になるとか
そういうのがまったくわからないのです。

資本主義アメリカのお金を持っている人たちが
そんなところに必要のないお金を投資することは
まずありません。

こういうこともあって教授の一文スピーチがあったのだと思います。
http://ucla-2009.blogspot.com/2009/03/blog-post_5082.html

でも、基礎研究にお金を投資するファンドもあって
今教授と一緒に書こうといわれているのはこのファンドです。
誰もやったこともないハイリスクな研究に一年分の予算をつけてくれるみたいです。
ベンチャー企業への投資と同じのりだと思います。
(こういう予算日本にもほしいです。あるのかな?)

これがうまくいけば、錬金術とまではいわないにしろ
新しい材料開発の手法が開発されるかもしれません。

一般の人に話すとしたら、なんちゃって錬金術とでも言ったらいいのかな?
予算を取れるように、日本滞在中にしっかりserveyをしようと思う。

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