2009年6月11日木曜日

アメリカの文化


Stanfordの博物館に行ったとき
アメリカには独自の文化がないと思った。

というのも、博物館に入って地図を見ると
ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア、アジアといった分類と、
アメリカというところには
今は追いやられているネイティブアメリカンの展示品があった。

ネイティブアメリカンの展示を出すということは
今アメリカといっているアメリカは
出すもの(文化)がないんだなってことにそれを見て思った。

今アメリカ発といえば、
ニューヨークなどであるモダンアートなどが
文化というカテゴリーに入らないのでもないかもしれないが
それもまだ文化と呼ぶには浅すぎる。
アメリカは他の国の文化をもってきて取り入れるしかなかったのだと思う。
そして、それをアメリカといっているわけだ。

つまり、いまだに独自の文化を生み出したことがない。

それに比べ、アメリカ以外の国は
自分たちの文化を何百年何千年とかけて
ゆっくりゆっくり培ってきた。

その文化には伝統という形で魂が宿り
人々はそれを大事にしようとする。
大事にしようとするのは、産みの苦労を知っているからだ。
日本もヨーロッパもみんなそういう意味で近い感覚を持っていると感じる。

でも、アメリカは違う。

自分で文化を生み出したことがないから
文化を創るという苦労をしらない。
ということは、文化を使い捨てにできるんだと思う。
どこかから文化を輸入してはそれを楽しみ、
飽きたら別の文化を輸入してそれを楽しむ。
いい意味では文化を混ぜ合わせることができるけど
悪い意味ではそれを尊重することができない。

だから、アメリカにある文化には魂はなく
その文化が持つ背景などは
すべて切り落とされているんじゃないかなと思う。

たぶん、いろんな文化を見て受け入れて
自分たちの文化を作り出そうとしているのだとは思う。
でも、おそらく文化的には発展途上国なのだろう。
(ちなみに他の部分でも発展途上国です。)

僕は東京という場所にしばらく住んで
アメリカに近いにおいを感じる瞬間があった。
東京はかなりアメリカに占領されているんだなと思う。

P.S.
ネイティブアメリカンの展示を見てすごく親近感を覚えました。
天狗のような展示や妖怪のようなお面が沢山あって
まるで日本の展示を見ている錯覚を覚えたくらいです。

やっぱり、同じモンゴロイドなんですね。
P.S.2
でも、ニューヨーカーは文化を切り捨てないけど、
日本人は経済などが苦しくなると簡単に文化を切り捨てる
というように感じる人もいるようだ。

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