2009年6月11日木曜日

愛校心

今日はStanford祭り。

Stanfordの友達Kさんと話しをしていて、
アメリカの大学生が愛校心をもって
自分の大学の服やネクタイを使う気持ちが
少しわかった気がする。

なぜか。

アメリカの大学院は日本の大学院と違ってものすごく大変で
その生活の中に良くも悪くも苦楽が存在する。
そして、卒業をすることに達成感と誇りを覚え、
自分の母校に愛着を持つ体と思う。

考えてみれば、
日本って中学高校の部活動でしごかれた人は
それなりに部活動に愛着を覚えているし、
大学受験を苦労して乗り越えた人は
そのことを誇りにしている人は多い。

でも、大学に入ると
楽園だ、遊んでいいという変な風潮があるため
苦労することが極端に少なくなる。
そうすることで、バイトや遊びに精を出して、
バイトや遊びの部分に誇りを持つ人が多い。

翻って、一時期話題になった愛国心。
物質的に豊かなだけで、
教育はゆるゆるで
基本的に親が敷いたレールを歩いて育つ。
教えないといけないことも教えられない。
必要なことで学生を叱ると親が怒鳴り込んでくる。

甘やかし甘やかされることに慣れてしまった社会。
多感な時期をそんな状態ですごしていては、
愛国心が育つわけがない。

その国で生きることで苦しいことや楽しいことがあって
その上でその国でよかったと思った結果、
国を愛するという心ははぐまれるんだと思う。

そのためには、何でもかんでも規制するのではなく
子供たちがやりたいと思ったことを可能な限り許容して、
自分の力で何かをもがきながらやりぬくという経験が
必要なのかなと思う。

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