2009年6月10日水曜日

冷静に情報を見るために

メディアの流す情報は国を問わず
感情をあおるような形での情報の流布を行っており、
それは明らかに情報を受け取る人の冷静な判断を邪魔している。

感情的に情報を見てしまえば、
過去にあったオイルショックや取り付け騒ぎを誘発する危険性がすごく高い。
こんなの衝動買いをさせるテレビショッピングとかとなんらかわらない。

冷静な判断をするためには、
一歩引いて客観的に情報を扱えるようにならないといけない。

客観視をするためにはひとつのソースからの情報を感情的にとらえるのではなく、
複数のソースからの情報を知ることが大事だ。
そうすることで、相対的に互いの情報を比較することができるようになり、
自分の中で自己責任でどう考えるかということを選択できるようになる。

情報が間違っているということはそこまでないとしても、
情報をどういう切り口で表現しているかは明らかに違う。

仮に、どんな質の情報でもいいから何が起こっているかを知れれば十分
というのなら知らないのとあまり変わらないのかもしれない。
ただ、大きなメディアの情報を知っていれば
世間で共有する情報を持ち合わせることができるということくらいだろう。

感覚的には、司馬遼太郎の竜馬が行くを読まずに
坂本竜馬は薩長同盟を実現したというくらいのことを知るのと同じだろう。

ひとつの情報ソースからだけでは
その情報が、問題の核心を突いているのか、
問題の尾ひれの部分を拡大しているのかは
知ることができない。

すくなくとも全体像を捕らえるためには
いくつかの異なる情報を手に入れることが必要だ。
といっても、それはそれでいくつかの情報ソースをそろえて
それぞれを吟味する時間と労力が必要なので、
なかなか骨の折れる作業だけど。

こういう意味で
いろんな民族のいろんな意見がまとまりなく存在するアメリカは
日常生活を通して、
情報を冷静に見るという能力を上げようと思えば
あげることのできる環境なのだと思う。

0 件のコメント: