2009年6月12日金曜日

支援の仕方。

Las Vegasで勝てない理由
http://ucla-2009.blogspot.com/2009/06/las-vegas.html
400万円の位置づけ
http://ucla-2009.blogspot.com/2009/06/400.html
を受けて。

日本は世界に何の貢献もしていない
ということをいう勘違いをしている人がいるということを聞くけど、
その人たちの考えの根っこは日本が何をしているか知らないということと、
援助される国の人の見たこともない額の援助をするということによる
金銭感覚の問題があるのかもしれないと思った。

確かにODAでお金の支援をかなりの額しているんだろうけど、
ある事を行うためにある国にお金を渡してしまうと、
相手の金銭感覚を狂わせる可能性がある。

普段見ないくらいの額のお金を見たら
どんなにまともな感覚の持ち主でも感覚は来るってしまう。
このお金を懐に入れればとおもってピンはねし始めて
国民にはお金が行かない。

懐に入ったお金を守るために武装を始める。
お金を見せびらかして美人を囲む。
無駄に食べたことのない美食を食べる。
立派な建物を建てる。
・・・
まぁ、単なる想像でしかないの
で間違っていたら申し訳ないのだけれど
こういうことは起こりえなくない。

以前空港で日本に久し振りに帰るおばちゃんと話していたら
アメリカではサプリメントグミを支援している といって
一粒そのグミをくれたのを覚えている。

本当に必要なのは、
生きるための食料であり、水であり、住まいである。
そこに直結したもので支援すれば上のようなことは起こりにくいだろう。
だから、現在もしているそう一多必要なものの支援の割合を増やせば
掲げた支援目標をより効率的にできるのではないだろうか。

お金というのは便利だから使う人の意思次第でどうにでもなる。
だから、日本人は金銭的な援助を行うことが多いのだけど、
日本人が必要と考えるお金を援助してしまうと
お金を使う人は日本人と同じ金銭感覚を持ち得ないのだから、
それは金銭感覚を狂わせる可能性があることを意識する必要がある気がした。

お金の援助をするときは、
その結果をきちんと評価する必要があると思った。

3 件のコメント:

さかはら さんのコメント...

日本のODAは批判もいろいろあって、全面的に賛成とはいえないんだけど、まず大前提の知識から間違えてるのはいただけない。

> お金をあげるから後は必要なものに使ってね

こういうことはほとんど行われていません。比較的経済力のある中国などにはこういう形態でお金を貸してる模様

#最貧国のアフリカに援助が行われていないから、日本のODAがダメだと非難されることが良くあるけれど、日本がODAを出したアジアの国はほとんど経済成長してODAが必要なくなっちゃって、別の国がODAを出してたはずのアフリカはいまだ闇の中。

http://www.jca.apc.org/unicefclub/research/97_oda/oda_1_1.htm

http://www.jcp.or.jp/faq_box/2002/02-0302faq.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BF%E5%BA%9C%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%8F%B4%E5%8A%A9

日本国に必要なのは、日本はどれだけ素晴らしいことをしてるかという宣伝を日本人に行うことだと思う。それがほとんどないという意味では残念な国だけどさ。
「日本はダメ」なんていろんなところでいろんな形で吹聴されてるのをそのまま素直に信じるのも有害だと思うよ。

さかはら さんのコメント...

外務省にODAの資料があった。とはいえ、良くわからん部分もあるな。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hakusyo/08_hakusho_pdf/pdfs/08_hakusho_04.pdf

> このお金を懐に入れればとおもってピンはねし始めて
> 国民にはお金が行かない。
日本のODAって基本的に使い方を決めたお金を拠出 -> 日本企業が受注工事
ってな感じなので、まぁ、途中でピンはねされることはあるだろうね。
#というか、物資を支援しているのにピンはねされている事例がある。

> > お金をあげるから後は必要なものに使ってね
> こういうことはほとんど行われていません。
だから、これはちょっと嘘になっちゃうな、申し訳ない。
#貧しいA国にとりあえず無目的でお金を支援するということはないけれど。

ittadao さんのコメント...

> さかはらさん
コメントありがとう。勉強不足を正してくれるのはすごく助かります。
自分の持っている知識とか周りの言う知識みたいなものは、たしかにいろんなところでバイアスがかかっていて、それを元に思考するとバイアスがかかった考えにしかならないね。

日本のODAの使用用途がある程度決まっているのは知っていたけど、こんなに限定的に決まっているもんなんだね。それなら問題はその支援に対して、どういう風にお金が使われて、どういう効果をもたらしたかの評価の部分が重要になるということだね。

さかはらさんの言うようにせめて国民にこういうことにお金を使ってこういうことが実現したということをアピールするべきだね。そうすれば、評価の部分も強化されることになるから、一部の何に使われたかわからない援助へのけん制になるし、国民の理解も深まるね。

それにしても、日本のODAは戦後賠償から始まっていたんだね。それなら、そういうことをアピールすれば、戦後賠償していないという特定国からの批判も効果的に鎮められそうだね。

あと、ODAでできたものには日本のODAでやりましたというマークとか日の丸を入れるというルールとかをすると、現地人にも理解されるんだろうね。

これを読んで間違った知識を持つ人が出るのを防ぐために、本文は少し修正しときます。