2009年1月20日火曜日

上下関係>論理性

うちの研究室は
スペイン人:一人 (ポスドク)
ロシア人:一人 (ポスドク)
アジア人:一人 (マスター)
韓国人:二人 (ドクター)
日本人:一人(僕)
インド人::一人(教授)
とアジア人が多いです。

ネイティブがいないので、僕が聞き取りやすい感じです。
教授の英語がきれいでかっこいいので
教授とたくさん話して彼の英語をコピーしようと思います。

で、教授と話していた時のこと。
教授にアメリカはいいか?って聞いてみました。

すると即答です。
「イエス」

その理由は、
アメリカは年上の言うことが絶対じゃない。上がダメと言っても、やりたければ「どうしてやらないんだ」って言って、やりたいことをすることができる。上が反対することを若い人がすることで、全体としての研究の幅(想像力)が広がる。これは、研究する上で大きいんじゃないかって思う。だから失敗してもいいから、自分のやりたいことをできる。そして、あきらめない限りそれは失敗ではない。だから、お前の研究もやってみようと言うことができた。
らしい。

たしかに、日本では上の言うことに若い人が意見をぶつけると、
なんだかんだで上の人は自分の意見の正しさを守るために
理由をつけて反対することが多い。

こういうのはアジア的であって、
教授であろうと友達であろうとファーストネームで呼び合う
ヨーロッパだからできる上下関係ではなく正当性の是非だと思う。
もちろん、上の言うことは経験的に判断していることだろうから
あながち間違っていない。

ただ、経験で駄目だからと言って
行動しないのは可能性を摘んでしまう。

材料の開発なんて、百打てば一は当たるって感じの研究が多いわけで、
これを経験で否定してしまえば夢の材料は発見されないだろう。
青色LEDなんかも開発がずっと後になっただろう。

ただ、これは僕が聞いていたアメリカの研究手法(論文のために確実性の高いことをやる)とは違う。

僕の考えでは、論理だけでも経験だけでも駄目なだけでそのバランスが重要。
経験的に良さそうなところを論理的にしぼって、その絞った周辺を経験的に確かめる。
そして、絞り切った部分を論理的手法で攻めてみる。
それでだめならある程度経験的に。
そして、説明は論理的に。

この考えそんなに悪くないと思うけど・・・。
一度、教授に研究を考えるときはどうしているか確認してみようと思う。

P.S.
うちの教授は若いけど、Natureに論文を通したり、イリノイ大で優秀賞をもらったり、IBMで研究した経験があったりする。
なので、良い研究をするポイントのようなものはきっと知っているはずだから。

0 件のコメント: