2009年1月20日火曜日

研究も資本主義です。

うちの研究室の教授はテニュアトラックでこの3年で結果を求められているようです。
テニュアトラックというのは期限つきのポジションから期限なしのポジションになるための
試験のようなものです。

この試験で求められるのは、もちろん結果ですが、
少し様子が違うようです。

僕らが考える結果というのは論文数ですが、
教授たちの考える結果というのはお金をどれだけ取ってきたかです。
ここまでは、想像できた人もいるかと思いますが、
そのお金の金額が大事になってきます。

うちの教授はいくらお金をもらっているのかはわかりませんが、
たとえば2,000,000ドルのお金をもらったとします。
そうすると、2,000,000ドル以上のお金を持ってくることが要求されます。
それが出来なければ、クビらしいです。

厳しいー!

つまり、こういうことです。
2,000,000ドルの投資をしたんだから2,000,000ドル以上のリターンを求める。
実に、アメリカらしい資本主義に根差した考え方です。

僕は今まで教授の評価はどうして取得したお金の総額で決まるか分かっていませんでした。
しかし、今ならわかります。

しかも、年利10%で回せるよりも、年利30%で回すことが求められるわけです。

ただ、今の日本の研究市場でそれを達成するには
世の中のはやりに乗らないと実現が難しいです。
企業にせよ、国にせよ、
それぞれははやり以外のことに投資したがりません。

僕は大学に自由を求めて残りましたが、
少し考える必要があるのかもしれません。

はやりにうまくマッチさせて自分のやりたいことを主張するというスキルが
一番必要なのかもしれませんね。

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